元来、弓は梓・槻・檀・榧など単一材で造られる。
正倉院や春日大社に現存する古弓も、単一材で造られている。
しかし、単一材で造られた弓は、「折れ易い」とう欠陥を持ち、
この「折れ」対策のため、平安中期頃から『伏竹弓』と言う名の、
外側に竹を張り合わせる技法が考案された。
平安末期には更なる改良が加えられ、『三枚打』と言う、
木弓の外側・内側に竹を張り合わせ技法が考案された。
鎌倉時代に入り、当時、瞬間接着剤として使われたのが、
『にべ』(鹿の皮を煮たもの)と呼ばれるものである。
しかし、「にべ」は夏期、特に雨季では、外れ易いのが難点であった。
その為、弓全体に絹糸を巻き、漆を十回以上塗り重ね、
さらに重藤にし、強度を保たねば実使用に耐えなかったのである。
島津家伝統弓は、『三枚打』の技法と、『薩摩にべ』を用い、
鎌倉時代からの伝統を守り、受け継いでいる。 |
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